時下、みなさまにおかれましては益々ご清栄のこととお慶び申しあげます。
平素よりお世話になり、ありがとうございます。

さて、平成30年度の国土交通省『土地白書』によれば、「地価公示」の平成30年1月1日時点における公示地価と1年前を比較した地価動向をみると、全国の平均変動率では、住宅地が10年ぶりに 上昇に転じ、商業地及び全用途については3年連続で上昇した、と不動産市況の堅調さを示すデータが公表されています。
その一方で、平成27年の『国勢調査』では、日本の人口は初めて減少に転じ、本格的な少子高齢化が現実のものとなり、概ねあと30年で我が国の人口は1億人を割り込むと推計されています。このことは近年、社会問題になってきている、「空き家数の増加」にも起因しています。同年に発表された総務省統計局の『土地統計調査』によれば、空き家数は820万戸で全国住戸の13.5％を占め過去最高となり近い将来、1,000万戸の大台に乗る勢いです。このように、不動産における市場環境は刻一刻と変化しています。

特に今後においては、不動産マーケットはストック重視へとシフトしてゆき、欧米諸国のように既存住宅の流通が主流になるとの観測もあり、現に国の施策として“空き家対策特別措置法の施行”や、既存建物状況調査(インスペクション)の活用を促す“宅地建物取引業法の一部改正”などの法整備が進捗しているのも事実です。

このことは実務において、従来のような単に売主・買主、貸手・借手という枠組みにとらわれることなく、エージェントを含めて長期的に利益を享受できるよう優良な不動産資産に育てていくといった寛容さも重要であり、高度かつ多様な取引形態を網羅していくことが必要であると考えます。そして、アセットマネジメントやプロパティマネジメントの視点からデューデリジェンスの精度を高めることで、健全で透明性のある不動産市場の形成が求められています。

時代背景や社会情勢を読み取りながら、「質」の高い、そして「創造性」に富んだ不動産の有効活用や、サービスの提供をお客様とご一緒に築いてまいります。信用のある不動産取引を通じて、みなさまのお役に立てれば幸甚です。

今後ともご鞭撻のほど賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申しあげます。
株式会社白沢 不動産投資顧問 代表取締役 谷口秀敬


【経歴】
ミサワホーム東海株式会社(現、ミサワホーム株式会社)
財団法人京都伝統建築技術協会 伝統建築研究所
住友不動産株式会社
不動産投資顧問法人等を経て現在に至る

【免許・登録】
■一般不動産投資顧問業 国土交通大臣一般‐第1316号
■不動産コンサルティング技能登録 国土交通大臣登録証明事業(1)第34533号
■宅地建物取引業 愛知県(1)23851号
■国土交通省既存住宅状況調査技術者登録 証明書番号第2182300188号 / 愛知県知事登録第31883号
■法務大臣認証裁判外紛争解決機関 (一社)日本不動産仲裁機構ADRセンター 登録番号第1902160978号

【資格等】
公認 不動産コンサルティングマスター / CIPS国際不動産スペシャリスト（NAR全米不動産協会認定）/ 米国不動産投資コンサルタント（NAR全米不動産協会認定）/ 米国不動産投資マスター(JARECO) / 上級相続診断士(JiDA) / 賃貸不動産経営管理士 / 既存住宅状況調査技術者 二級建築士(インスペクション) / 不動産キャリアパーソン / 空き家マイスター / 投資不動産取引士 / 宅地建物取引士 / 裁判外紛争解決調停人(法務大臣認証ADR 不動産取引相談専門調停委員) / 一種外務員資格 / IFA（Independent Financial Adviser） 等